【朝ドラ】なつぞら 3週目感想【お茶が欲しいGrandFather】
なつぞら 第3週の感想ブログです。
この週末ちょっといろいろあって家にずっといたので、撮り貯めてたなつぞら、いだてん(二ヶ月分くらい)をやっと消化。
プライムビデオでクレヨンしんちゃんの映画マラソンも始めたけど、
GW中に走りきれるかどうか…
■今週のあらすじ
昭和30年初夏、なつは牧場を手伝いつつ、農業高校に通っていた。ある朝、母牛が産気づき、泰樹は出産の準備をするが、生まれた子牛は息絶えようとしていた。動揺する泰樹たちの前で、なつは思わぬ行動で子牛の命を救う。一方、柴田家では酪農の経営をめぐり、泰樹と剛男がぶつかっていた。家族の仲違いに悩むなつは同級生の雪次郎(山田裕貴)に相談すると、演劇部顧問・倉田先生(柄本佑)を紹介される。倉田のアドバイスは意外なものだった!
(公式HPから抜粋)
■9年後の"絵を描くこと"は"呼吸すること"
9年経ってなつも高校三年生、農業高校に通いつつ、柴田家の酪農に携わる日々。
学校で習った人工呼吸法で逆子の仔牛を蘇生させるなど、
泰樹(草刈正雄)にもできないことを覚え、柴田家には欠かせない存在に。
天陽くん(吉沢亮)とも続いており、お互いをデッサンしあう仲。
吉沢亮の顔が良くて尊い。はやくタチバナさんとの交信シーンを流してくれ。
デッサンシーンでは、今のなつや天陽くんにとっての"絵を描くこと"について
明確に話してくれていて、『トイレに行くことと同じ』とのこと。
『十勝の自然が厳しくても、絵を描くことでその厳しさと向き合える』、
忙しい日常をちゃんとアウトプットができていることが重要であると。
9年前、天陽くんにとって絵を描くことは『厳しい現実を消化するための
唯一の手段』だったのが、より呼吸のような位置づけに昇華していて、
9年前からの生活の安定や精神的な成長も見られる。
とはいえ、農業>絵であることは変わらなくて、あくまで絵を描くことは
自分自身の人生を見つめなおす一環である、というレベル。
モデルになった神田日勝もこんな感じだったのかな。
■"お茶"が欲しいな…
価格の透明化を推し進めたい農協 vs 昔ながらの人間関係を大事にしたい泰樹、
今週の大きなテーマ。
なつが家族の中における"自分の立場(泰樹と剛男との橋渡し)"を果たしたいけど、
演劇部の倉田先生(柄本佑)にも言われた通り、
「自分の答えはどうなんだ」ということがイマイチあやふやだった。
これまでなつが(裕福な)柴田家の中で生きてきたゆえに、
自分自身の考えを良くも悪くも持たなくてもよかった。
考えを固めるために色々な人に相談して話を聞く、という行為が
なつの成長を思わせる一幕。
泰樹の昔の辛さ(守ってくれる存在がいなくて妻を亡くしたこと)を
知ったなつは、決して農協のことを意固地になって反対しているわけではなく、
だからこそ自分の力で生きていかないといけない、という方向で
泰樹が生きてきたことを知る。
皆と一緒に食卓を囲まず、一人自室で饅頭(?)を
呑み込もうとするも、『お茶が欲しいな…』と呟いて我慢する泰樹の図は、
好きなもの(これまでの人生・生きざま)を、年老いた自分自身(昔から変化した環境)が
呑み込めない(受け入れられない)から、お茶(家族の潤滑油であるなつ)に助けてほしい、
そんなようにも見える。
なつがいてくれたことで翌日の泰樹も少し素直に謝れた、その態度が
まさに『お茶』の重要な役割だったのではないか。
お茶考察、ちょっと深読みでしたかね。
今週は金・土の放送が見れなさそうなので、ブログはおろか
内容の堪能もできなさそうで不安です。
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