【感想_MCあり】BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe 7/3公演
合唱できないことがこんなに尊いのは、多分このライブが最初で最後。
2022年夏、コロナ禍も終わり感があり、ここ2年くらい恐る恐るやっていたロックバンドのライブも復活してきたので、このライブ行ってきました。
BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe 02/10-11
元々結成記念日の2月にやる予定だったけど、当時コロナ禍第n波でとてもじゃないがライブやれる空気ではなく、色々延期して7月に。
個人的には2月は転職した初月で慌しかったので、延期日程の方がよかったという本音
プレイリストはコチラ↓↓
最近はspotifyなどの音楽サブスクで公演直後にプレイリストできていたりするので本当にいい時代になったなと思う。
今でこそ社会人かつ家庭ありだからやらないけど、大学生くらいだったらライブ参戦→SNSフォロワーと近くのファミレスでプレイリスト見ながら感想会、みたいなことまでやってたんじゃないかな。
そういえば今日の服
— ふぇぇ (@KosaFee) July 3, 2022
藤原基央:キング・クリムゾンのヨレヨレ感のあるTシャツ
増川弘明:マン・レイの黒Tシャツ
直井由文:ビースティ・ボーイズの黒Tシャツ
升秀夫:プリントなしの黒Tシャツ
藤原基央、キング・クリムゾンのスタンド使いなので時間は確かに消し飛んた#BUMPOFCHICKEN
-------------------------------------------
1.アカシア
2.Hello,world!
3.天体観測
MC1
4.なないろ
5.ギルド
MC2
6.イノセント
7.Flare
8.銀河鉄道
MC3
9.リトルブレイバー
10.才悩人応援歌
11.Aurora
MC4
12.ray
13.ファイター
14.メーデー
EN1.クロノスタシス
EN2.木漏れ日と一緒に
ダブルEN3.くだらない唄
-------------------------------------------------------------------
1.アカシア
ポケモンコラボで、ここ最近だとかなり大きいタイアップ。ちゃんと株ポケからも花が届いてて、花の中にミュウもいたし、なんならグッズのTシャツにもミュウがプリントされてた。(Tシャツ+以下2つの映像が入ったBDつきで5,500円は試されすぎてた)
1番が終わったところで配布されてたPIXMOB(全員配布された光る腕輪)が赤と白に光っててモンスターボールを意識してる感じ出てて鳥肌。ポケモン赤緑世代だからエモすぎて泣いた。
2.Hello,world!
7年前の曲…?信じられんな…。照明は全体的に赤っぽくてYoutubeの映像より勢いあった。
3.天体観測
スピッツにとってのロビンソン、ユニゾンにとってのオリオンをなぞる、BUMPにとっての天体観測。今回は感染対策で発声NGなので、いつもならファンが大合唱する『オーイェーアハーン』(PVの4:00くらいのところ)はただの演奏。会場全体として、『ハッ、そうか歌えないのか…!』となってた。
MC1(全部藤原基央が話す)
俺、ライブって基本的に同じこと話すの嫌で、できるだけ内容変えてたりするんだけど、昨日のライブ見てくれた友達が『すげーいいこと言ってたじゃん、さすがそういうこと言うための仕事やってるだけある』って褒めてくれたので、俺は今から同じこと話します(そういう仕事じゃねぇんだけどな笑)。
本当はあれだろ、昨日のライブ来た人は『藤原がこんなこと話してた』とかSNSで共有するから、もう内容知ってる人とかもいるんでしょ?でも知らない人もいるはずだから話すね
世界がこんなことになる前は、みんなが歌ってくれるパート、天体観測なら『追いかけてる~』の後とか大合唱があったんだけど、今はどうしようもない状況だから、俺も正直寂しい。
でも、うまく例えられてないような気もするけど、例えば学校に特別な親友、例えば趣味も笑いのツボも似てて、恋愛相談もできちゃうような最高の友達が、何らかの理由でしばらく学校に来れなくなってしまった。そういう時、そいつの席は空席になって、誰が座るわけでもなく、撤去されるわけでもなく、俺は『あいつ早く学校こないかな』って毎日思うと思うんだけど、コーラスのところはまさにそんな感じ。俺も歌ったりしないし、そこは君たちの場所だから、敢えて空席にしておくから。そういう存在だと思ってる。
あと、これは昨日話してないけど、安心して楽しんで、って言っておきたい。コーラスできないところはみんな声に出せないけど、心の中、アタマの中で歌ってると思うけど、俺も君たちが歌ってくれてると思ってるから。すごく楽しませてもらってるから。
4.なないろ
NHKの朝ドラ『おかえりモネ』にめちゃめちゃハマってて、多分2021年の再生回数は日本のトップ1%に入ると思うくらい聞いてたので、今回のライブはこれを生で聞きに来るためにチケット取ったまである。PIXMOBも案の定なないろに光るし、演奏も歌詞も最高で誇張なく涙がボロボロこぼれた。
5.ギルド
我々30前半世代にとって、ギルドは魂の曲なんだよ。周りで聞いてる人の3~4割くらい号泣してた。藤原基央、カジュアルに歌詞変えして観客の気持ちを揺さぶってくるし本当に怖い。ユグドラシルは多分葬式の時にかけてもらう人すごいいそう。
MC2(司会進行は藤原基央、各人のパートは振られた人が話す)
メンバー紹介しまーす!
直井由文くん!
迷惑かけて、本当に申し訳ありませんでした!(90度お辞儀) 今日は全力で音楽を届けていきますので、みなさん楽しんでいってください!
→メンバー温かい笑顔、拍手で許す観客 (反省もあってか、今日は演奏パフォーマンス以外は全体的におとなしかった)
増川弘明くん!
みんなこんにちはー(…若干の沈黙)
藤原「底が結構早く見えるよね、ダムが干上がっちゃう感じ」
増川「俺も色々考えてたのよ。昨日とか久々のライブで、感極まって泣いちゃうかもしれないと思ってて、意外となんとかなって、今日はもっと俺の心の"ダム"が決壊しそうかもと思ってたけど、またなんとかなりそうで…」
(このトーク中、藤原からの過剰な相づち)
藤原「平気なんじゃん!」
困る増川「このライブは2月から7月に延期になって、本当は結成した2/11にやりたかったんだけど、色々あってできなくて…(このトークを2回繰り返す)」※個人的には草野マサムネと1on1で話してほしい
升秀夫さんもいらっしゃいますよ!
升「(何か話してるけど全然聞こえない)」
藤「何か話してると思うけど、多分全然聞こえてないと思う。聞こえなかった人拍手!(鳴り響く拍手) みんな聞こえてないから、ちょっとでかい声でなんか宜しく!」
升「こんにちはー!」
藤「それ昨日も言ってたからもう一言くらい!」
升「楽しんでってー!」
あ、おれ藤原基央って言います、ボーカルとギターやってます
みんな楽しんでる?って聞いておいてアレだけど、この後3曲、暗い曲続きます。
まぁ俺たち25年間暗いバンドでやってきたんで…そんなこと言ったら君たちだって似たような…いやまぁそれはまた別の話か。
6.イノセント
えっどういうこと、すごいマイナーなの来た…でもよかった(正直曲名がすぐに出てこなかった)
7.Flare
3人体制時の曲。”迷路みたいな交差点 大丈夫 渡れるよ” のフレーズが好き。
多分ここが一番きつかった頃なんだろうな。これがバンプの最後の曲になる可能性もきっとあった。
8.銀河鉄道
プラネタリウムのシングルに入ってる曲は全部最高。以上。
MC3
すいませんここ忘れました…
9.リトルブレイバー
FLAME VEINの曲やってくれるとかありがたい…。この動画のクオリティとは全然比較にならないくらいかっこよかった。
10.才悩人応援歌
Orbital Periodの時代の曲は殺傷能力が高すぎる。2:30くらいのあたりとか、30代になった今聴くのメンタル削られる。
11.Aurora
このライブ映像、2019年のツアー1曲目じゃん…このライブ行ったけど誇張抜きで後光放ってたからな…でも今回のライブもこれに負けないくらい良かった
MC4(藤原基央)
まだ俺半分くらいかと思ってたけど、あと3曲しかないんだって、マジか…
(会場から大きな拍手)
こういうとき、みんな拍手してくれるじゃん。実は結構気持ち測りづらいよね、あと3曲、どんな気持ち?
(微妙な拍手)
君たちのそういうちょっと困ってるところ、かわいいと思ってるよ
12.ray
スピッツにとっての8823、ユニゾンにとってのビターソング、BUMPにとってのray
この曲も最後の3:43のところ、『生きるのは最高だ!』のところ、やっぱり合唱ポイントなんだけど、MC1の通り空席のままで演奏されてて思わず泣いてしまった。隣の席のお姉さんもその部分でタオルで目頭抑えてた。
あと、最後の方で舞台右のほうで客席に向かって手振ってたら自分の歌唱パートがあること忘れてたっぽくて、慌ててステージマイクところまで戻ってワンフレーズ歌った後に舌ペロしてた。かわいい40代男性。
13.ファイター
すいません正直直前のrayによる放心状態で聞いてましたすいません
14.メーデー
Orbital Periodの時代の曲は殺傷能力が高すぎる。升さんのドラムが神。pillowsみたいに昔のアルバムツアーの再演してほしい。
確かここで写真撮った。事前の打ち合わせであった段取りに追加でもう1枚あったのでややテンパり。升さんの「はい、チーズ!!」でシャッター
Thank you Silver Jubilee at Makuhari Messe Day2.
— BUMP OF CHICKEN (@boc_official_) July 3, 2022
See you next time.#BUMPOFCHICKEN#SilverJubilee pic.twitter.com/2ui6bNZudY
EN1.クロノスタシス
藤「新しい曲も古い曲も色々やったけど、新曲もやらせてください」
EN2.木漏れ日と一緒に
藤「新曲やります。昨日もやったのに今日やらない、ってのもちょっとね。でも曲名言い忘れてさ…『木漏れ日と一緒に』です」
なんていうか、ユーカリが丘の山万循環バスとか、京成線の志津駅前から出てる京成バスに乗ってるみたいな印象の曲でした。歌詞に病院の角をなぞる様に左折、とかっていうフレーズあるから、下志津の東邦大学医療センターとかその辺だと思うよ。
25年前、千葉県佐倉市というところで出会った四人組はさ、友達になろうとか行って仲良くなったわけでもない、石けりから始まった仲なんだよ。中学生の頃、それはそれはレベルの高い石けりをしていた。塾の時間に遅れるっていうのに、俺たちは石けりに夢中になってたんだよな。それが時にはうしおととら読んだ?、Slam Dunk読んだ?、FFやった?になることもあった。バンドを組んだのもいっちょやってみっか、というだけのことだった。
このロゴマークも小中学生の工作みたいに方眼紙で作っただけのもので、本当の意味でペラペラだった。変なマークだけど、四人で作った大事なマークだった。不思議なことに方眼紙でできてるのに、今は鉄のように傷つかないでも鉄のように重くて、正直支えきれない時もあったけど、頑張って4人で支えて守ってきた。
そして、一番つらいときに支えてくれたのが君たち(観客)で、これはもう感謝の言葉を尽くしても尽くしきれない。だから君たちがこれから先、めちゃくちゃしんどいときに、そのしんどさを助けてあげられるような歌をずっと歌っていきたいって改めて思った。
そんなこと言ってるなら歌えばいいんだよね?
ダブルEN3.くだらない唄
全員出てきて、さながら中学生のような溌溂とした笑顔でガチャガチャと演奏。『明日僕らは大人になるから』なんてのは多分あと10年経っても意味なくて、『色々あるけど4人で楽しくバンドする』っていう気持ちだけは結成当時のまま。
ダブルEN3.ガラスのブルース
3:50~の部分、ここは観客の歌唱パートだから、本当に演奏だけ。徹底して『みんなで歌って成立する曲』としてバンドが認識しているのはエモい。
藤「みんな、ありがとう!気をつけて帰れよ!」(舞台袖からの去り際に投げキッス)
------------------------------------
ざっと帰宅後の勢いだけで書いたけど、本当に以下3つって感じ
①バンプのライブは観客と、観客の大合唱があって初めて完成するライブ
②観客として歌えないことが、一周回って尊い
③この2年間で色々あったけど、バンドは多分本当にファンに感謝しているって感じる
写真ログ